ブログ担当です


先週、入厩したエアーくん。
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今月号から彼のことも通信でご報告いたします。
よろしくお願いします




先日、牧場に来られた方とエアーくんの話をすることがありました。
その時の話です。

彼がVSに来てくれたことを知ったり、
馬に会いにVSに来られた方がネットに投稿された彼をご覧になったりして、
「よかった」と安心されている方が少なくないといった話を伺いました。
そのことが実際にエアーくんにお会いになった方には違和感があったとのこと。
私にも不思議に思えました。
彼は競馬を引退したというだけで、
彼の怪我や置かれている状況は決して楽観視できるものではありません。
これから患部の治療だけでなく、
疝痛、胃潰瘍、蹄葉炎・・・と、
挙げるとキリがないほど多くのリスクを抱えてVSで生活してもらうことになります。
今も痛み等のストレスを抱えながら、
様々な制限やリスクを伴った中で彼は生活しています。
だから、彼がVSに来たということだけで、
「何が"よかった"のだろう??」
と私達は疑問に思いました。

エアーくんとは患部の損傷の程度や位置が多少違いますが、
ギュスくんも同じ怪我を負って私達のところに来てくれました。
ギュスくんの療養中には様々なトラブルがあり、
彼との生活を諦めかけたことが数回ありました。
それでもギュスくんは私達の期待と治療に応えるように
長い療養期間を終えてくれたから、今があります。
そして、V馬通信をご覧の方はご存知の通り、
今も装蹄師と獣医師にフォローしてもらいながら生活しています。
このことは決して軽度とは言えない怪我を負って私達のところに来てくれた馬や
VSに残留している馬達も同じです。

エアーくんが生きていると確認できたことが
「よかった」というのはわからなくもないですが・・・
彼が生きていることが「よかった」と今言えるかと聞かれたら、
私にはまだわかりません。
ストレスやリスク、不安を抱えながら、
険しい顔で一日の大半を厩舎で生活している彼と一緒にいて、
私には「生きててよかった」と心から思うことはまだできません。
それでも、
この先彼が生きることは容易ではないと想像できるにも関わらず、
彼が生きてくれることを願った人がいるから
彼はVSに来てくれました。
彼自身がそのように人を動かしたのだと思っています。

競馬を引退してひと仕事終えたから、
今、彼は休養しているわけではありません。
休む間もなく今も頑張り続けています。
エアーくんの姿を見た時に、
「生きててよかった」と思える日がいつか来てくれることを願って、
今は彼の治療・管理にあたっています。

これからも、彼のことを少し気に掛けて応援して頂けると幸いです。





「Amazing TIME」
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